「上市町の“眠っとるもん”を発見して発信していきたい」 白萩西部地区自治振興会会長 平井 敏廣さん

上市町で見つけるスイッチ「地域の宝を未来に残す」

上市町の山手に広がる白萩地域。2016年から白萩西部地区の自治振興会会長を務めるのが平井さんです。
平井さんが会長になってからの5年間で、「まま子滝」や「笠取の滝」といったそれまであまり知られていなかった観光資源を掘り起こし、遊歩道や看板を設置。多くの人に足を運んでもらえるように自ら森に入って整備してきました。また、地区の小学生たちにフィールドワークで上市の豊かな自然を伝えるなど、次の世代への発信も積極的に行っています。
自ら体をかけて動く平井さんのパワーに地域の人々や町役場も巻き込まれ、活動の輪はどんどん広がっていきます。
「まま子滝」や「笠取の滝」の整備事業はたびたび地域の新聞や町の広報誌にも取り上げられ、今や上市町の観光名所として観光マップにも載るほどに。
活動力の源は、「健康な体と地域のみなさんの協力のおかげ」と話す平井さん。地域のために全力を尽くして活動を続けています。


山の魅力を再発掘

2016年に白萩西部地区の自治振興会長になって。僕も生まれは山間地で、山で育ったもんだから、この山林をどう生かしていくかっちゅうことを考えてるね。上市町はだいたい7割が山林だと思うがんですけど、地区の白萩西部小学校の学校林も含めてね、白萩の森林をどうしていくかっちゅうことを。
やはりこの地域に、いろんな観光資源が眠っとんがやちゃ。今まで表面に出なかったもんがね。それを生かしていかなくちゃあかんなって。町内会長したり、自治振興会長させていただいたりさ、みなさんの協力いただきながらそういうもんを掘り起こしたいっちゅうことが、一つの目標で今日まで進んできて。この間も、整備した「笠取の滝」と「まま子滝」を小学生たちに見せに行ってね。子どもたちにも植樹祭してもらったり。
やっぱり山はね、天気のいい日は最高ながやちゃ。剱岳も見えっしさ。

上市町のいいところをもっともっと発信していくことが大事だと思うんで。今、発信してさ、子どもや孫、若い人にも、上市町にもこういういいとこあるよって伝えていこうと思って。それを一つ一つさ、実行しとんがやちゃ。

地域に根付く、助け合いの輪

自分の体使ってさ、誠心誠意こういう活動しとったら、地域のみなさんもだんだん協力する人がおられっちゃ。消防署の署長とかいろんな団体長がおるがやちゃ。そういうみなさんが地域のためにやろうってね。雨降った日でもカッパ着ながらね。
学校でもイノシシ出るもんだから、電気柵張ったが。地域でやるって言っても、PTAも父兄のみなさんも協力しますって。学校の先生も来られっし、みんな出てきてくれるね。やっぱり、先人のみなさんのいろんな支えやつながりがあるがだね。地域のみなさんが協力してくれる。恵まれとんな。一人の力では毛頭できんことよ。

小学校の運動会にくっつけて、保育所も住民運動会もみんな一緒にしとったり。見守り隊も作ったし。地域でみんな仲がいいな。外から来られる方なんかも地域の活動に参加してくれるよ。やっぱりありがたいことだからね。若い人がね、上市町に住んでみようかなとか思ってくれる気持ちがね。
「笠取の滝」に階段作ったりして発信してさ、観光で県外からも来てくれる。いろんな人が来てくれるのが本当にありがたいことやちゃ。

地域のために全力を尽くす

僕はね、3年前に体悪くしたことがあったん。でも無事に治って元気になって。
だから親からもらった健康な体を使ってやっていかないと。
70歳過ぎたけど、ただ人生終わってくよりもなんか再発見しながらさ。次世代に残してかんと。
上市町ってこういうことあるよ、こういうことに取り組んどるよって姿見せてさ。体かけることちゃ一番大事じゃないかな。誠心誠意でさ。


プロジェクトメンバーを募集しています!

今回お話を伺った平井さんが自治振興会長を務める白萩西部地区を活性化させるため、一緒に盛り上げてくれるプロジェクトメンバーを募集しています!
まずは地域おこし協力隊員として、白萩地域の森林整備や竹林整備をはじめ、森林資源を生かした「香り文化」推進プロジェクトや竹林資源を生かした純国産「メンマ」プロジェクトに参加してみませんか?任期終了後はプロジェクトを引っ張っていってほしいと思います。
少しでも興味を持った方は「上市町地域おこし協力隊」募集ページで詳細をチェック!