2024年8月21日(水)に、富山県上市町(かみいちまち)で【上市町×東洋大学 ローカル スペシャリティ in かみいち (特産品を使った料理)】(以下、ローカルスペシャリティ)が開催されました。
この記事では、ローカルスペシャリティの参加レポートをお届けします。
<目次>
【8月21日(水)会場:上市町働く婦人の家 1階 調理室及び託児室】
- 「上市町働く婦人の家」に集合、挨拶および各チーム内での自己紹介
- 「伝説の白山食堂」の調理風景
- 「剱食堂(上市町商工会女性部)」の調理風景
- 「竹取キッチン&フレンズ」の調理風景
- 食事および料理内容紹介
- 「上市町働く婦人の家」に集合、挨拶および各チーム内での自己紹介
8月21日、午前10時。
今日の会場となる上市町働く婦人の家に集合し、インターンシップを体験している東洋大学生が司会進行を担当し、イベントの趣旨を説明しました。
本イベントは、町内の特産品を町外に広めるため、学生や団体と連携しながら町内イベントで宣伝するなど、口コミで商品の魅力を伝えていくことを目指しています。今日は、町の特産品の野菜を使って料理をしていきます。
今日の目的は2つあり、まず一つ目は「上市町の特産品って何?特産品を知って良さを伝えていこう!」、二つ目は「上市町の人と東洋大学生と交流しよう!」と学生が説明をしました。
オープニング挨拶風景
早速、3チームに分かれて自己紹介を行い、調理に取りかかります。
それでは、各チームのメンバーを紹介いたします。
まず、最初のチームは東洋大学インターンシップ生(4名)で編成されたチーム名「伝説の白山食堂」になります。
メンバーの皆さんは、全員留学生で、上市町産の夏野菜をうまく活用して各自の故郷の料理を披露していただきます。
・豚肉の煮込み(紅焼肉)
・キャベツの炒め物(手撕包葉)
・ファンメンジー(黄焖鸡)
・冬瓜とつくねのスープ(冬瓜肉丸湯)
・クリームベーコンパスタ(SPAGHETTI PANNA E PROSCIUTTO)
・トマトの卵炒め(西紅柿炒鸡蛋)
どんな料理になるのか楽しみです。
次は、上市町商工会女性部(3名)が中心となって、上市中学生(2名)と上市高校生(2名)の計7名で編成されたチーム名「剱食堂」です。
上市町商工会女性部の皆さんが、上市町産の夏野菜を使って「グリーンカレー」と、サラダを作っていきます。
サラダには、上市町内の焼肉屋さんが企画・開発したドレッシング「シシドレ」が使われます。
「剱食堂」のメンバー(自己紹介風景)
最後のチームは、上市中学生(2名)と上市高校生(1名)、移住視察に来町されていたスペイン出身のルーカスさんと(株)アルティネット(1名)の計5名でチーム名「竹取キッチン&フレンズ」です。
「竹取キッチン&フレンズ」では、町で製造・販売されている「竹取キッチン」の純国産メンマの素材を使用して、町の特産品「大岩そうめん(乾麺)」を材料に「そうめんチャンプル」と「大岩そうめん」の2品と、ルーカスさんが作る「エビとイカのアヒージョ」の3品を作っていきます。
「竹取キッチン&フレンズ」のメンバー(自己紹介風景)
続いて、各チームの調理風景をご紹介します。
- 「伝説の白山食堂」の調理風景
「伝説の白山食堂」では、料理を分担して、各自手際よく野菜を切っていくところから調理が始まりました。他のチームと比べ品数が多いので、どの料理から調理を始めるのか考えながら調理がスタートしました。
「伝説の白山食堂」の調理風景①
「伝説の白山食堂」の調理風景②
材料をカットできたら、次は調理前の下味をつけていく作業にとりかかります。調味料は、日頃使い慣れている故郷のものを持参していて、出来上がりが楽しみです。
「伝説の白山食堂」の調理風景③
材料のカットと仕込みが終わったら、次は調理にとりかかります。
野菜を煮込みながらアクを取ったり、漬け込んだ鶏肉を焼いたり、肉を煮込んだり、本場さながらの中華料理が次々と作られていきます。
「伝説の白山食堂」の調理風景④
「伝説の白山食堂」の調理風景⑤
「伝説の白山食堂」の調理風景⑥
「伝説の白山食堂」の調理風景⑦
調理は順調に進み、最後の仕上げとパスタの料理を最後に、イタリア出身の留学生が手際良く仕上げていきます。
各料理を器に盛りつけ完成です。
「伝説の白山食堂」の調理風景⑧
「伝説の白山食堂」の調理風景⑨
「伝説の白山食堂」の調理風景⑩
「伝説の白山食堂」の調理風景⑪
- 「剱食堂(上市町商工会女性部)」の調理風景
「剱食堂」では、上市町商工会女性部の方から野菜のカットの仕方を教えてもらい、生徒が野菜を洗い始めました。
生徒は野菜のカットを初めて経験するようで、一つひとつの作業を確認しながら、しっかりと対応していました。
「剱食堂」の調理風景①
「剱食堂」の調理風景②
「剱食堂」の調理風景③
次に、大きな鍋で切った野菜をいためます。ここでも、上市町商工会女性部の皆さんからコツを教えていただきながら、上市高校生がメインとなりグリーンカレーを作っていきました。
こんなに大量のカレーを作ることが初めての経験でしたが、野菜の混ぜ方や調理具合など確認しながら調理を進めていきます。
「剱食堂」の調理風景④
「剱食堂」の調理風景⑤
順番に野菜を加えながら煮込んでいき、具材がしんなりといい感じになり、調理が進んできています。
「剱食堂」の調理風景⑥
全ての野菜とグリーンカレーのペーストが入り、煮込んでいくと、周りにはグリーンカレーの香ばしい香りと野菜の甘い香りが交わったいい匂いが漂ってきました。もう少し煮込んだら完成です。
「剱食堂」の調理風景⑦
上市町産のお米が炊き上がり、グリーンカレーと一緒に食器に取り分けます。
「剱食堂」の調理風景⑧
- 「竹取キッチン&フレンズ」の調理風景
「竹取キッチン&フレンズ」では、まず全員で野菜のカットを分担していきます。上市町産の人参・玉ねぎ・ピーマンなどをカットして、材料ごとにボールに取り分けて下準備を行います。
今回、このチームに参加した上市高校生は、個人的に料理が趣味で日頃から料理をしているとのことで手際がとてもいい。野菜のカットや「そうめんチャンプル」の調理も積極的に参加してくれました。
「竹取キッチン&フレンズ」の食材等
「竹取キッチン&フレンズ」の調理風景①
「竹取キッチン&フレンズ」の調理風景②
「竹取キッチン&フレンズ」の調理風景③
「大岩そうめん(乾麺)」は、大鍋で茹で流水で洗い、麺を締めるため流水にさらしておきます。
「竹取キッチン&フレンズ」の調理風景④
「そうめんチャンプル」は下準備として、茹でた「大岩そうめん」をボールに入れ、事前にシーチキンを混ぜ合わせておきます。
「竹取キッチン&フレンズ」の調理風景⑤
最初に「そうめんチャンプル」を作ります。野菜を炒めた後、下準備をした「大岩そうめん+シーチキン」を入れてさらに炒めて、上市町内で製造している純国産メンマ「竹取キッチン(つるぎの竹菜)」のメンマを加えていきます。
味付けはめんつゆと塩コショウです。
「竹取キッチン&フレンズ」の調理風景⑥
2回目以降は、上市高校生が「そうめんチャンプル」を作ります。説明を聞いて手順を確認していたので、見よう見まねで調理していきます。
重たくなったフライパンを一生懸命振りながら炒めていきます。
隣では、「エビとイカのアヒージョ」の調理を始めました。
「竹取キッチン&フレンズ」の調理風景⑦
「竹取キッチン&フレンズ」の調理風景⑧
「そうめんチャンプル」と「エビとイカのアヒージョ」の料理が終わり、食器に盛り付けます。
「竹取キッチン&フレンズ」の調理風景⑨
- 食事および料理内容紹介
美味しい料理が食卓に並び、上市町副町長、上市町教育委員会(教育長、事務局長)の招待者と共に、今回各チームが作った料理をいただきます。
全員で合掌し「いただきます!」と言った後、各チームから料理の説明の発表が行われました。
これから試食
みんなでいただきます
食事会場の方には、チーム名と共に各チームが作った料理名が記載されたシートが掲載されて、これから料理紹介が始まります。
各チームの料理内容
できあがった料理の数々
最初に発表するのは、「伝説の白山食堂」です。
「キャベツの炒め物(手撕包葉)」には、上市町産のキャベツを使い、中国では定番のキャベツの炒め物の料理に、上市町教育長から美味しいとコメントがありました。
「ファンメンジー(黄焖鸡)」には、上市町産のピーマンを使い、「トマトの卵炒め(西紅柿炒鸡蛋)」では、上市町産のトマトと卵を使い、いずれの料理も美味しいと小竹副町長からもコメントがありました。
この料理は中国の家庭でよく食べられているとのことで、上市町産の野菜をうまく使って調理されていました。
味付けが辛いのかと思ったら、辛くなく美味しかったと参加者から好評でした。
「伝説の白山食堂」料理説明①
イタリア出身の学生からは、クリームベーコンパスタについて説明があり、イタリアではプロシュートを使うけど、価格が高いので今回はベーコンを使用して調理したという説明がありました。イタリア語で何と言うのかと振られて、「SPAGHETTI PANNA E PROSCIUTTO」とかっこよくネイティブな発音で答えたら、そのかっこ良さに会場からどよめきが起こりました。
「伝説の白山食堂」料理説明②
次の料理説明は「伝説の白山食堂」から指名を受けて、「竹取キッチン&フレンズ」です。
「竹取キッチン&フレンズ」では、上市町内の純国産メンマと、「大岩そうめん」と上市町産の野菜を使い「そうめんチャンプル」を作り、「大岩そうめん」もお椀で汁と一緒に用意したので食べ比べしてみて欲しいと説明がありました。
「竹取キッチン&フレンズ」料理説明①
また、「エビとイカのアヒージョ」については、ルーカスさんから説明があり、作ったのは今回で2回目・・・と説明がありました。
参加した上市高校生、上市中学生のみなさん、ルーカスさんに今回のイベントに参加した感想を話していただきました。
上市高校生「今回、「ローカルスペシャリティin かみいち」でいろんな人と関わって、いろんな料理も日本で食べられない料理とかも見れて、今回食べられるということで、めちゃくちゃ作るのも楽しかったけど、見るのも楽しかったです」
上市中学生「あまり料理をしたことはなかったのですけど、今回で切り方とか沢山わかるようになって良かったし、いろいろな人とコミュニケーションを取れるようになったのが良かったです」
ルーカスさん「素晴らしい環境で、今日はみんなと知り合うことができて良かったです」
「竹取キッチン&フレンズ」料理説明②
最後に、「剱食堂」から料理の説明がありました。
「剱食堂」は上市町産の野菜(パプリカ、なす、ズッキーニ)、竹取キッチンの純国産メンマなどを使用して「グリーンカレー」を作りました。
冷蔵庫にある残り物の野菜でも簡単に作れるので、皆さんも是非作ってみてくださいとのことです。
こちらも参加した上市高校生、上市中学生のみなさんに今回のイベントに参加した感想を話していただきました。
上市高校生「今回は主に炒め物をしていて、いっぱい作る時ってそれなりに力が必要で大変でしたが、楽しかったです」
上市高校生「やっているうちに普通に楽しくなったり、上手になってきたりしたので、また家でも作ってみたいなと思いました。
上市町と東洋大学のみなさまには、このような機会を作ってもらってありがとうございました」
上市中学生「グリーンカレーをどうやって作ればいいか全然知らなかったのですが、今回知れて良かったです」
上市中学生「私もグリーンカレーを初めて作り、ナスの輪切りを初めてやったので、知らないことを知れ楽しかったです」
「剱食堂」料理説明①
「剱食堂」料理説明②
最後に、参加者全員で集合写真を撮り、本イベントを終了しました。
今回初めて、上市町の子どもたちが商工会女性部や東洋大学生と、町の特産品を使った料理に挑戦しました。異文化に触れながら、上市町のよさである人の優しさに包まれ、特産品や料理方法など多くを知ることのできた貴重な時間となったのではないでしょうか。
ご協力をいただきました東洋大学のみなさま、商工会女性部、竹取キッチン、上市高校生、上市中学生のみなさま、大変ありがとうございました!
参加者全員で記念撮影