2022年8月2日、東京の大学生2名が、インターンシップに参加するため富山県上市町に2泊3日で訪れました。
ずっと東京で暮らしてきた2人は夏休みを利用して普段できない体験をしたい、地域の人と交流してみたいという思いから今回のインターンシップにご参加されたようです。
目次
・上市暮らし体感インターンシップツアー
・1日目 上市町の暮らし
・2日目 町に暮らす人とその活動
・3日目 観光だけでは知れない上市の魅力
・地方創生に興味がある人にぜひおすすめしたいツアーです!
【富山県上市町主催】上市暮らし体感インターンシップツアー
暮らし体感?インターンシップ“ツアー”?と思われた方もいるかもしれません。
こちらは、ただインターンシップ(職場体験)をするだけではなく、期間中はずっと上市町で過ごして町の暮らしを体感し、人との関わりを楽しみながら参加できるものとなっています!
また、インターンシップには「しごと型」と「ボランティア型」の2種類があり、好きな日程を選択することで、あなただけのインターンシップツアーを組むことができます。
詳細はこちら↓
特設サイト
そして今回2人が参加したのは、こちらの2つのインターンシップです↓
①【自然に寄り添った農的暮らし】自給自足を目指した無農薬での栽培に挑戦!
②【会長の写真教室】魅力ある上市町の風景を切り取るボランティアインターンシップ!
<追記>2023年度も開催決定!ぜひ特設サイトよりご確認ください。
1日目 上市町の暮らし
初日はインターンシップには参加せず、少し上市町を見て回りました。
まず最初に訪れたのは、眼目山立山寺の栂並木。
映画の撮影現場にもなっている上市町でも人気の高い観光スポットです!また、細田守監督の映画「おおかみこどもの雨と雪」の「花の家」にも行ってみました。
味蔵を運営する、株式会社ティー・ツリー・コミュニケーションズ社長の茶木さんから、お店の特徴やイベント、取り組みなどを教えていただきました。
食品ロスを考えたジェラート作りや、放置竹林の社会問題に取り組む「メンマ」プロジェクトのお話などなど…
地域活性化の取り組みを中心に話していただきました。
最後に町のスーパーに行ってお買い物。
初めての土地のスーパーを見ることはあまりないので、少し新鮮な気持ちになりますよね。
1日目はこれにて終了!
明日からのインターンシップに備えます。
2日目 町に暮らす人とその活動
今回農業を教えてくれるのは、2022年2月にご家族で関西から移住をしてきた上市町地域おこし協力隊の有吉さん。
稲葉農園さんで農業のお手伝いをしながら、山の耕作放棄地で農地を借りて野菜を育てたり、町の人と一緒に自然農の活動や、里山活性化で登山道整備や自然ガイドを行っています。
上市町地域おこし協力隊の活動内容はこちらをご覧ください!↓
地域おこし協力隊の活動レポート
こちらのインターンシップは初心者でも大丈夫とのことで、参加者2人も初めてのことだらけだったようです。
まずは、田んぼの草刈りから開始!
草刈り鎌と田車(たぐるま)を使って、稲と稲の間に生える草を一心不乱に刈っていきました。しかし、作業は思った以上に大変だったようです。
何より大変そうだったのは田んぼの中での移動。立ち止まっているだけで足元が泥に沈んでいってしまうそうで、有吉さんからは「足首を固めて踵から抜くと歩きやすいよ」と、教えてもらう様子が印象的でした。
次に訪れたのは、自然農を行う畑と田んぼです。
自然農とは、無農薬、無肥料が原則で継続可能な農のあり方を実現するものらしく、刈り取った雑草はその場に横たえておき何層にもなる腐葉土を作り、そこに米ぬかを撒くことで栄養を補充させるそうです。
ここでは、実際に育っている作物を紹介していただきました。
現地の方が作ってくれた紫蘇ジュースを飲んで農業体験は終了。
有吉さんが中心になって集めてくださったようです。
座談会と称し、みんなでお弁当を囲みながら、インターンシップに来てくれた2人に上市町の良さを想い想いに語っていただいている様子でした。
座談会に参加してくれた方は移住者が多く、2人は
「どうして上市を選んだんですか?」
「上市町の良さはどんなところですか?」
など素直な疑問。
そんな質問に対して、水や食べ物が美味しいこと、自然に囲まれているので子どもがワイルドに育つなど興味深い回答が聞こえてきました。
次は上市町役場に伺います。
副町長からも挨拶をいただき、2人の興味がある話題を中心に上市町についてお話しいただきました。
町の課題である人口減少。県外へ進学した学生、結婚や出産で家を建てる世代の流出が目立つといいます。しかし、これらの課題解決のためには町民だけでは難しく、そのため企画課企画班では移住促進などに力を入れているそうです。
それだけでなく、町民も行政に加わりやすいような仕組みをとっており、実際に町民の意見が採用されたというケースもあるとのこと!
3日目 観光だけでは知れない上市の魅力
本格的なカメラは必要なく、スマホさえあればOKなインターンシップです。
株式会社内山精工は、『会社は仕事を通し、みんなが幸せになるため努力する場所である。』を経営理念に掲げるものづくり企業です。
軸受部品、自動車部品、その他機械要素部品の旋削加工、また刻印台金の製作もしています。
緑が育む“若さ”と“成長”と“調和”の企業。
たゆまぬ改善意欲と高度な生産技術で創造性豊かな製造業を目指しています!
会長は写真集や個展を出すほど、町内ではカメラマンとして有名な方です。
上市町の観光スポットから穴場スポットまで、様々な場所に連れて行っていただきました。
せっかく撮るからにはいい写真を!ということで、Instagramの機能を使って投票を行うなど楽しみながら写真撮影を行いました。
上市町に訪れた際には、町のいたるところに写真があるのでチェックしてみてくださいね。
会長が撮った剱岳の写真の前で記念にパシャリ。
写真を撮りに行くとき、雨だから残念…ではなく、雨でしか撮れない写真がある、今日しか撮れない風景が見れたラッキーだと思う。
どうすれば思い描く写真が撮れるか、同じ風景でもどう撮れば違うように見えるかを考える。
それは仕事でも同じ!
社長も、内山精工の社員には考えるという事を大事にしてほしいという思いがあることがわかりました。
地方創生に興味のある人にぜひおすすめしたいツアーです!
思った以上に町の人と交流ができ、まちの在り方のようなものが見れてよかった。人同士の繋がりの近さ、強さを感じました。と感想をいただきました。
初めて農業体験をやってみたい人、写真のコツや想いをさらに深く聞きたい人、地方創生を学びたい人は、ぜひお申込みください!
友達同士での参加やご家族での参加もOKです。
また、今回参加した地域おこし協力隊や株式会社内山精工の他にも、お話を伺った「里山の駅つるぎの味蔵」や「種宿」でもインターンシップを開催しています。
日時指定、季節限定のインターンシップなどもあるので要チェック!
詳細はサイトをご覧ください。